暇人が開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。漫画『有閑』の会長と運動部部長を推してます。
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皆様、ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?
すっかり更新頻度が下がっております拙宅へのご訪問、本当にありがとうございます。
拍手もたくさん頂戴しておりまして、有難いやら申し訳ないやら。
皆様の有難いお言葉は、本当に嬉しい限りです。
さっそくですが、駆け込み投稿で1作。悠理一人称です。
ラブ度は低めでございますが、本日はどうぞご容赦を。
すっかり更新頻度が下がっております拙宅へのご訪問、本当にありがとうございます。
拍手もたくさん頂戴しておりまして、有難いやら申し訳ないやら。
皆様の有難いお言葉は、本当に嬉しい限りです。
さっそくですが、駆け込み投稿で1作。悠理一人称です。
ラブ度は低めでございますが、本日はどうぞご容赦を。
普段なら、違うけど。
今日だけは、絶対こっちが最優先。
*
持ち物は、前の日からしっかり準備、指差し確認。
「えーと、着替えにおやつに寝るとき用の毛布にクッション、それからトイレ準備もして……」
「失礼します。お嬢様、清四郎様がお見えになりましたが」
「うぇ、マジぃ!?10分ぐらい待たせっけど、いいか訊いて!」
正直、人が真面目に準備なんぞしてるときの来客なんて、困ってしまって。
あたいはメイドに怒鳴りつけてから、準備を再開した。
そして、予定をややオーバーしつつも無事に準備は完了し。
あたいのOKサインを合図に、清四郎が部屋に通される。
「悪い!20分ぐらい待たせたろ」
「いえいえ、正確には17分23秒でしたからね、案外早かったですよ」
多少待たされた程度では崩れないポーカーフェイスは健在で、清四郎は涼しい笑み。
「それで、大事な明日の準備はできたんですか?悠理」
「うん、完璧!現地での食事の手配もバッチリだから、オールOK」
「何よりですな」
あたいがニカッと笑って頷くと、清四郎も安堵の表情を見せてくれた。
次にその表情が、少しだけ曇って。
「本当なら、僕も同行できれば安心なのですけれどねえ。今回はどうしてもスケジュール調整が」
「無理すんなって。確かにお前ほど有能じゃないかもしんないけど、ウチの社員が同行すんだから」
「まあ、それは確かにそうですけれどね」
眉を顰める清四郎に、あたいは笑って付け足す。
「それにさ、どうせあいつらは、お前がいてもいなくても同じだもん」
「……そうですね」
あたいと清四郎、二人の視線の先にいるのは、ベッドの上で仲良くまどろむタマとフク。
「それにしても悠理らしい企画ですな、『猫の日記念ツアー』とは」
「いいだろー!だって猫好きだったら絶対、自分の家の猫と出かけたい、って思うもん」
「同志は多いということでしょうね。今回のツアー、全コースとも満員でしたよ」
清四郎の指摘に、あたいは笑顔で頷く。
それから再び、寝てるタマとフクに視線を戻した。
今回父ちゃんからの言いつけで、何も考えずに提案した、愛猫との泊りがけでの旅行。
全国の近場にある温泉場まで、複数コースがあったのが、全コースとも埋まったのだ。
観光セクション部門の担当をしているグループの重役から、やたらと感謝されて照れたけど。
そのおかげで、自分も久々にタマフクと旅行できるのだから、嬉しいとは思う。
「ま、清四郎と出かけるのは、またいつでもできっだろ?ちゃんと土産買って来っから、今回は諦めろよ」
「……仕方ありませんねえ。まあ、今回はタマとフクに、お前を譲ってあげますよ」
何といっても、と清四郎はカレンダーを見つめて。
「明日は『猫の日』ですからねえ。飼い主と愛猫の大事な時間を邪魔するのは、マナー違反ですから」
「そゆこと!」
清四郎の心底残念そうな顔に、あたいは満面の笑みを返してやった。
*
親子にも似た、愛するペットとの時間。
邪魔する奴は、猫に蹴られて怪我するよ?
今日だけは、絶対こっちが最優先。
*
持ち物は、前の日からしっかり準備、指差し確認。
「えーと、着替えにおやつに寝るとき用の毛布にクッション、それからトイレ準備もして……」
「失礼します。お嬢様、清四郎様がお見えになりましたが」
「うぇ、マジぃ!?10分ぐらい待たせっけど、いいか訊いて!」
正直、人が真面目に準備なんぞしてるときの来客なんて、困ってしまって。
あたいはメイドに怒鳴りつけてから、準備を再開した。
そして、予定をややオーバーしつつも無事に準備は完了し。
あたいのOKサインを合図に、清四郎が部屋に通される。
「悪い!20分ぐらい待たせたろ」
「いえいえ、正確には17分23秒でしたからね、案外早かったですよ」
多少待たされた程度では崩れないポーカーフェイスは健在で、清四郎は涼しい笑み。
「それで、大事な明日の準備はできたんですか?悠理」
「うん、完璧!現地での食事の手配もバッチリだから、オールOK」
「何よりですな」
あたいがニカッと笑って頷くと、清四郎も安堵の表情を見せてくれた。
次にその表情が、少しだけ曇って。
「本当なら、僕も同行できれば安心なのですけれどねえ。今回はどうしてもスケジュール調整が」
「無理すんなって。確かにお前ほど有能じゃないかもしんないけど、ウチの社員が同行すんだから」
「まあ、それは確かにそうですけれどね」
眉を顰める清四郎に、あたいは笑って付け足す。
「それにさ、どうせあいつらは、お前がいてもいなくても同じだもん」
「……そうですね」
あたいと清四郎、二人の視線の先にいるのは、ベッドの上で仲良くまどろむタマとフク。
「それにしても悠理らしい企画ですな、『猫の日記念ツアー』とは」
「いいだろー!だって猫好きだったら絶対、自分の家の猫と出かけたい、って思うもん」
「同志は多いということでしょうね。今回のツアー、全コースとも満員でしたよ」
清四郎の指摘に、あたいは笑顔で頷く。
それから再び、寝てるタマとフクに視線を戻した。
今回父ちゃんからの言いつけで、何も考えずに提案した、愛猫との泊りがけでの旅行。
全国の近場にある温泉場まで、複数コースがあったのが、全コースとも埋まったのだ。
観光セクション部門の担当をしているグループの重役から、やたらと感謝されて照れたけど。
そのおかげで、自分も久々にタマフクと旅行できるのだから、嬉しいとは思う。
「ま、清四郎と出かけるのは、またいつでもできっだろ?ちゃんと土産買って来っから、今回は諦めろよ」
「……仕方ありませんねえ。まあ、今回はタマとフクに、お前を譲ってあげますよ」
何といっても、と清四郎はカレンダーを見つめて。
「明日は『猫の日』ですからねえ。飼い主と愛猫の大事な時間を邪魔するのは、マナー違反ですから」
「そゆこと!」
清四郎の心底残念そうな顔に、あたいは満面の笑みを返してやった。
*
親子にも似た、愛するペットとの時間。
邪魔する奴は、猫に蹴られて怪我するよ?
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» 本日、主役様へ。
大変ご無沙汰しています。ゼロです。
ふふふ…�
久々の大ヒットです。
大当たりです!!
可愛いほのぼの話で、心の中がほっこり春日和になりました�
そうですよね!
清四郎には、食べ物以外にも勝てないものがあったんですよね�
まぁ、食い物に関しては最初から諦めているんでしょうが。
そうでした。
タマフクという愛猫がいましたよ!
ふふふ。
きっと、どれだけ苦虫を噛み潰したような顔をしても、きっと笑顔一つで黙らせちゃうんでしょうね…�
あのお姫様は。
でも、夜になって…。
無理矢理スケジュールをこなしてきた清四郎が。
…涼やかな笑みを浮かべて、お泊まりセット片手に宿泊先の部屋の前に立っていそうな気がするのは。
私だけでしょうか?
仕事場には、その余りのハードさに屍累々と転がってしまっている部下を置き去りにして。
この後も、とても気になります。
果たして、清四郎は大人しく悠理姫の帰りを待っているのか。いないのか?
実は、裏で悠理と同室を手配していそう。
それでもって、タマフクと悠理姫をめぐって熱い戦いを繰り広げたらば面白いな。
…勿論、勝者はタマフク??
本当に、楽しい妄想ネタをありがとう御座いました。
最近はシリアスものばかりが目に入り、心の胃もたれ気味でしたので、本当に助かりました。
これからも素敵なお話を心待ちにしています。
ふふふ…�
久々の大ヒットです。
大当たりです!!
可愛いほのぼの話で、心の中がほっこり春日和になりました�
そうですよね!
清四郎には、食べ物以外にも勝てないものがあったんですよね�
まぁ、食い物に関しては最初から諦めているんでしょうが。
そうでした。
タマフクという愛猫がいましたよ!
ふふふ。
きっと、どれだけ苦虫を噛み潰したような顔をしても、きっと笑顔一つで黙らせちゃうんでしょうね…�
あのお姫様は。
でも、夜になって…。
無理矢理スケジュールをこなしてきた清四郎が。
…涼やかな笑みを浮かべて、お泊まりセット片手に宿泊先の部屋の前に立っていそうな気がするのは。
私だけでしょうか?
仕事場には、その余りのハードさに屍累々と転がってしまっている部下を置き去りにして。
この後も、とても気になります。
果たして、清四郎は大人しく悠理姫の帰りを待っているのか。いないのか?
実は、裏で悠理と同室を手配していそう。
それでもって、タマフクと悠理姫をめぐって熱い戦いを繰り広げたらば面白いな。
…勿論、勝者はタマフク??
本当に、楽しい妄想ネタをありがとう御座いました。
最近はシリアスものばかりが目に入り、心の胃もたれ気味でしたので、本当に助かりました。
これからも素敵なお話を心待ちにしています。
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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
国産ヒト型40代、夫・息子1人がいます。徒然なるまま…ではないですが、勢いに任せ、所謂二次創作をちまっと数年続けてます。
当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。
当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。
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