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えー、引越しするかどうかですが、まだ決定してません。内示がずれ込みました。
ちょっと不安です。
そんな管理人の不定期更新ブログへのお越し、ありがとうございます。
しょぼい短文をひとつだけアップ。清四郎視点で。
我が家はこんな感じに、いつものんびりした文章ばかり書いてます。
シリアスものを書く力がないからですよー(汗)<コメントのお客さまへ
こんな駄目ブログですが、また是非お越しくださいね。
所詮、理解し合える部分など、ほんの僅か。
だって自分と他人とは、別々に生まれてきたのだから。
『それは些細なミステリィ』
溜息混じりに僕の吐いた台詞は、凡そピロートークには似つかわしくないもので。
案の定、僕の腕を枕代わりにしていた恋人に、流し目で睨まれる。
「……お前らしいよ、捻くれまくってて」
「それはどうも、お褒めに預かり光栄ですな」
「別に褒めてな……」
皮肉そのものでしかない僕の回答に、頭に来たのか。
即座に声のトーンを上げて来た、恋人の唇は強引に塞いでしまう。
勿論それを口実に、甘さと感触を堪能するのはお約束。
「ん、んむぅ……う、んう……」
なおも抵抗しようとする、諦めの悪い彼女の弱点など、とっくに承知しきっているから。
深いキスを贈りつつ、柔らかな肌をも十二分に愛撫して。
薄目を開けてちらりと見れば、真っ赤な頬と潤んだ瞳が目に入る。
ああ、その瞳は犯罪ですよ、と心の中で呟いて。
最後にリップ音まで残して離した唇は、熟れた果実のように艶やか。
野性味溢れる精神と体力、そして容姿を持っていたはずのこの人が、驚く程に放つ色香は。
自分だけが知っていれば、それで良いもの。
「感じたんですか」
「……っ」
耳元に扇情的な台詞のひとつも零してやれば、途端に真っ赤になって逸らされる、瞳。
既に深い関係になってから、幾年も経過しているはずであるのに。
純真無垢な少女の如き振る舞いが、どれほど自分を惹きつけるのか、恐らく貴女は知らないでしょうね。
「悠理」
「……なんだ、よぉ」
「愛してますよ」
おや。
また貴女を、絶句させてしまいましたね。
*
別々に生を受けた者同士が、これ程までに惹かれあう。
人生における、最大の、そして些細なミステリィ。
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当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。