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引越し本決まりになりそう…かな?
そうなると、ちょっとネット接続環境が回復するまで更新をしばし停止させると思います。
併せて拍手も一時撤去すると思いますが、ご了承を。
…そんな状況なのに、お礼文入れ換えた管理人は阿呆ですな(爆)
一応2月末から掲載してはいたのですが、雛祭りがコンセプトなので、3月お礼文と呼称。
ま、これは管理人のいらん区分けです(苦)
カレンダーを眺め、溜息を落とす季節。
嗚呼、今年もまた金屏風。
『リアル雛ごっこ』
あたいと清四郎の目の前で、恭しく桐箱なんかに収められた、和装束。
絢爛豪華な十二単と束帯は、勿論正絹手織りの一点もの。
襲(かさね)は豪奢な、桜の襲。
……ただし柄は、見事な牛柄。
「………今年のコンセプトは、アニマル柄なんだって………」
「ほぉ………。それで、コレですか………」
ただもう、深い深い溜息しか漏れてこない、あたいと清四郎。
2人を取り囲むメイドたちからは、同情の視線がひたすら注がれて。
喜んでいるのは、ウチのご両親だけっていう有様だ。
「さあ悠理、今日は仮縫いよ!」
「よーく似合うと思うだよ、2人とも!しかも、父ちゃん母ちゃんとお揃いだがや!!」
満面の笑みで父ちゃんが放った言葉に、貧血を起こしそうになったのは清四郎。
あたいはただもう、天を仰いだ。
*
本日はとうとう、晴れて本番。
父ちゃんと母ちゃんの横に並んで、清四郎と座ってると。
隣の清四郎が、懐に忍ばせていた扇で口元を隠し、あたいへ耳打ち。
「あと1時間程で、このパーティーもお開きです。それまで堪えて下さいよ、悠理」
「ん、あたいは平気、慣れてっから。お前こそ、引き攣った笑顔、何とかしろよ」
「……修養の場だと思って、耐えますよ……。連中も、同情してくれてるみたいですしな」
肩を竦める清四郎が示す先には、倶楽部の面子が憐憫の眼差しを向けていて。
あたいは、今更ながらの『非日常的な日常』に、乾いた笑顔をするしかなかった。
金屏風が、眩しいや。
(掲載期間 2009.2.27~2009.3.16)
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当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。