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明日から5月ということで、拍手御礼を入れ換えてみました。
清四郎一人称、ちょっとだけ大人的シチュエーションも書いてますが、そのままアップ(爆)
…イヤ、どうせ悠理は眠ってるだけですからね。全く描写ないですからね!
お断りする事もないだろうと思いますが、いかがでしょう?
前回アップさせていただいた小ネタ、案外ご好評を頂戴したので嬉しかったです。
かなり細かい事ばかりに拘った、いかにも拙宅らしい小ネタだったのですが…。
この辺が管理人の限界でございます(苦笑)
転居後の部屋の整理が漸くひと段落しそうですので、来月はもう少し創作に時間を取りたい…なあ。
違う毎日が、始まる。
『おはよう、から。おやすみ、まで。』
───それはもう、不思議としか言い様がない。
気配に敏感な自分が、目を覚ました時に。
自分以外の存在を、腕に抱き締めたまま熟睡していた事実を、覚るとき。
(それにしても……寝顔だけ見れば、驚く程に綺麗ですな)
父親譲りのふわふわした色素の薄い髪と、同色の長い睫毛が、白い肌にうっすら陰を残し。
薔薇色の唇からは、甘く香る静かな寝息が規則正しく繰り返されて。
幸せな夢を見ているのだろうか、うっすら笑みさえ浮かべているかの表情は、例えようもなく愛らしく。
まさに、至上の美と形容しても差し支えないであろうと、今だけは思う。
生命の躍動感が溢れる瞳が輝く時分には、決して見られない、美しさを。
独り占めできる歓喜の瞬間を、少しでも長く楽しみたくて。
あと5分間、寝顔を眺めることに決めた。
* * * *
室内を、枕元の読書灯だけがぼんやりと照らす中。
愛を確かめ合った後に、意識を飛ばして眠りの世界へ旅立ってしまった女性を眺める。
気だるい濃密な空気の中にも、彼女の寝息はふわりと溶け込んで。
やがて自らの肉体も心も、心地良いまどろみの中へ誘われた。
(おやすみ、悠理。良い夢を……)
心持ち手足を丸め、胎児にも似た姿勢で眠りについた恋人を抱き寄せて。
眠りの前のシャワーで彼女が使ったシャンプーが、甘さを含んだ香りを届けた。
それは、自分が愛用しているもので。
残り香さえも染まった事実に、こみ上げる嬉しさを抑えられない。
彼女の唇に押し当てた、己の唇に、想いを込めて。
僕も静かに、瞼を閉じた。
*
共に暮らす現実の、始まりは。
愛しいひとの気配を追って、受け入れる。
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当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。