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暇人が開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。漫画『有閑』の会長と運動部部長を推してます。
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大変ご無沙汰しております、管理人シスターMです!
本当に申し訳ない・・・と申しますか、ここまで更新が滞りますと、申し開きもないような状況ですね。
ご訪問くださっているお客様方には、お詫びのしようもございません。

最近、妄想自体がなかなかできない状況です。
年齢の向上による精神的な老化のためか、はたまた全く別の要因であるのか、それは定かではありません。
6月も結局多忙でしたし…。
そろそろ余裕が生まれそうな気がするので、頑張ってみたいと思っております。

で。
今回アップさせていただいた文は、単純に申し上げて、暗さしかありません。
幾度かここでも話題にさせていただいてた高齢ネコのうち、1匹が召されたのです・・・。
22歳ともなりますと、お迎えも待ったなしで。
その気分を込めたような、大変痛々しいつくりでございます。

以上ご了承いただいた上に、余裕がおありであれば、是非おこし下さいませ。


最期に。
あのこは、優しい目を、してた。

 

 『またね。』

 

──まだ、実感沸かない、かな。

僕の前でも、寂しげに。
でも決して涙を見せないで、悠理が微笑む。
悼みを全部細い体へ閉じ込めて、誰にも触れさせたりしないで。
痛みを全部細い体で受け止めて、ひとりで全部咀嚼して。
誰にも、分かち合えないものだと。

それは彼女だけが持つ、逝ったものたちとの、絆で。

地味な色合いで纏めた服の、襟元を飾るブローチ。
かけがえのない『家族』であったろう、愛猫たちの愛らしい笑顔。
今しばらくは、肌身離さず持ち続けるであろうそれは。
ともすれば風に飛ばされそうな程、儚い顔を見せる彼女の。
記憶であり、足枷でもあり。

「悠理」
「ん?」
微かに首を傾げる彼女の襟で輝く、ブローチへ触れて。
「彼らはきっと、ずっと幸せだったと思いますよ」
彼女の猫っ毛を撫でながら、そっと告げる。
「貴女と出会えて、臨終の時まで共に過ごせたのですから。幸せだったはず、です」

「…………あんがと、清四郎」

拙い僕の言葉に対して、潤んだ瞳のままに。
それでも精一杯の笑みで答えてくれた、悠理は。
誰よりも儚く、それでいて美しく、思えた。

 

   *

 

どうか。
どうか、安らかに。

悠理が愛し、悠理を愛した、無垢なる魂へ。

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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
国産ヒト型40代、夫・息子1人がいます。徒然なるまま…ではないですが、勢いに任せ、所謂二次創作をちまっと数年続けてます。
当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。
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