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暇人が開設した二次創作保管庫です。「二次創作」をご存知ない・嫌悪を覚える方は閲覧をご遠慮ください。漫画『有閑』の会長と運動部部長を推してます。
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こんばんは、管理人です。

えー、この前超!久し振りに拙文を掲載させていただきましたところ、ご反響を本当にたくさん頂戴しました。
拍手数が異様に上がっていて、驚いたのですよ…。
更にコメントをお送り下さいました皆様、本当にありがとうございます!
超スロー運転ですが、拙宅は続けさせていただく所存です。

で。
最近管理人が寝食を惜しんでプレイしているのが「ド○クエⅢ」です。
Wii版が発売されたので、事前に予約のうえ購入し、家事を最小限度終わらせてから取り組んでます。
…サイト更新をお待ち下さっている皆様、本当に申し訳ありません。が!
ド○クエプレイ、からしょうもない小噺をひとつ捻りましたので、一応掲載いたします。
なお、管理人の超おあそびな駄文ですので、ご容赦を。

とある研究会の会合で、京都まで足を運んだので。
せっかくだから、と思い、地元で人気だという漬物を購入。
(やはり、悠理への土産といえば、食べ物に限りますな)
思い立ったが吉日とばかりに、帰宅のその足で剣菱邸を訪ねれば。
「よ、清四郎、いらっしゃい」
「……悠、理?」
全身ピンク、背中に翼を生やした想い人が。
いつも通りに、笑ってた。

 

『ゲーマー的な片想い』

 

まずは用件を、と土産の入った紙袋を渡せば、途端に満面の笑みを見せて。
せっかくだから茶漬けにでもしようぜ!と、内線片手に弾む声。
やがて、炊き立てご飯やらお茶やらが整えられて。
箸をつけた悠理は、んまい!を連発しながら、瞬く間に3杯も平らげた。
「この漬物すっげー美味いな!さんきゅー、清四郎」
「そんなに美味しそうに食べて貰えると、買った甲斐もあるというものですね」
我ながらいい贈り物ができた、と心中で自画自賛しつつ、返答してから。
ふと、先程から訊ねたかった疑問を口にした。
「ところで悠理、その着ぐるみは、何ですか?」
「へ?あ、これ」
きょとんと首を傾げる悠理の着ぐるみは、全身ピンクに同色の翼は、さながら蝙蝠。
更に伝説上の悪魔のような尻尾まで生やしており、長く垂らされている。
「うーんとね、お前は知らないだろうけど、コイツだよ」
ま、どうせお前は知らないだろうけど、と。
某有名ゲームの資料集なる書物を捲って、該当する生き物のページを出すと。
悠理は軽くウィンクしてから、肩を竦めた。

「興味がないわけではなく、手をつける時間がないんですよ」
1日がせめて36時間あれば時間も作れるでしょうがねえ、と僕は言い添える。
彼女が示した某有名ゲームは、一般的にも知名度が高いシリーズもので。
倶楽部でも悠理や魅録が楽しげに遊び、会話が弾んでいたのも承知している。
仲睦まじい会話に加われるようになってみたい、と欲求が湧いた事は否定しないが。
自他共に認める多趣味であるが故に、あれもこれもとやりたい事が多過ぎて。
されど、想い人が。
お揃いの着ぐるみを作らせるまでに、愛でているものが登場しているゲームならば。
純粋な好奇心とは違うところで、興味や関心が強くなるのも、また事実。
「ふむ、一度手をつけてみるのも悪くないかもしれませんな」
「えぇぇ、お前がぁ?携帯機でゲームとか、本気で?」
僕の言葉があまりに唐突だったらしく、驚きを隠そうともしない悠理。
ここまで素直に反応されると、失礼だなどと咎めるなんて、できやしない。
「僕だって、気紛れを起こす事もありますよ。たまにはいいでしょ」
軽い調子を心がけて告げると、彼女は怪訝な表情になりつつも。
ま、頑張れば、と大して気のないような返答で。
彼女が僕に対してどんな印象を持っているのか、改めて問いかけたくなったが。
敢えてそれは飲み込んで、僕は、にっこり笑った。

想う人の好きなものは、知りたい、と思うから。

 

   *

 

それから数日後、例の如く勉強を見てやっていた、剣菱邸は悠理の私室。
此度の着ぐるみは、先日のピンク色ではなく、翡翠色の縁取りが上品なアイボリー。
僕も見たことのある、終盤登場してくるモンスター。
確かにとても、愛らしいのだが。
(あの攻撃するときの表情は、ちといただけませんな)
そう、まるで。
流氷の天使、という愛称を戴くハダカカメガイの、捕食シーンのような。
そんな下らない事を想像していた僕に、悠理は可愛らしく首を傾け、口を開く。
「そーいや清四郎、ゲーム進んだのか?」
「ああ悠理、それなんですがね」
翡翠の翼を揺らす彼女に、僕は溜息を零しつつ返答。
「よもやの事態と相成りまして」
「はぁ?」
首を捻る相手を見ながら、僕は重苦しい口を開いた。
「端的に申しますとね……予想外に面白みがありまして、困っているんですよ」
他のことが手つかずになってしまい、困惑しているんです、と打ち明けると。
悠理は一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったような表情になってから。
太陽よりも眩しい、最上級の笑顔で。
「信じられねー!清四郎がハマってるとか、ありえねー!」
どれだけ彼女にとってツボだったのか、推し量る術もないが。
力の限り、笑い飛ばしてくれた。

ああ、もう。
口惜しいやら、可愛らしいやら。

ゲームとしては異なるけれど。
携帯カプセルにその姿で、閉じ込めてしまおうか。


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プロフィール
HN:
シスターM
性別:
女性
自己紹介:
国産ヒト型40代、夫・息子1人がいます。徒然なるまま…ではないですが、勢いに任せ、所謂二次創作をちまっと数年続けてます。
当ブログへ掲載している作品は、小学生当時連載開始から読んでいた思い出の作品。数年前にちょっとだけ二次創作を綴っていましたが、いきなりブームが再燃しました。
更新ペースは超・いい加減でございますので、皆様どうぞご容赦を。
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